今日も寒い雪女な日。
今日も寒いね、本当に!
・・心が。(笑)ww。
早く暖かくならないかな!
・・懐が。(笑)ww。
雪女が現れたのが昨夜の10時半頃だった。
雪掻きで疲れていた僕は、定休日って事もあって
早くから酒を飲んでいた、だから・・
もう10時には出来上がっていたんだ。
「だいたい、どうして雪じゃない日に来るんだい」?
「雪女と言ったら、吹雪の日だろ」!
僕は半分やけくそで言ってみた。
・・・
・・
雪女は、そう言うと、僕に息を吹きかけた・・
この世界には存在しない香りがした。
いつの間にかエアコンは冷房になっていて、
鏡に映る僕の顔は、リゲルみたいに
青白くなっていった。
いつの間にかベッドに寝ている
僕の横で、雪女は・・
タバコを吸っていた。
僕が1年前に吸っていたハッカタバコだ!
時間の概念と、音のない部屋の中でも
匂いはするのだ!
いや、調和と言った方が良いかもしれない。
「そんなもの吸って熱くないの」?
「それに、僕だってもうタバコはやめたんだ」!
・・・
・・
すると雪女は呆れた様に言った・・
そう言うと、僕の唇にタバコを挟んだ。
なつかしい味がした・・
涙が零れ落ちた
涙が止まらなくなった
僕は子供の様に泣いた、
そんなに泣いたのは生まれて
初めてだった・・
それが良いとか悪いとかじゃなく、
正しいとか間違ってるとかでもなく、
僕は、ただ泣いた。
・・
・
雪女が帰るって言うので、
やっと泣き止んだ僕は
彼女に聞いたんだ!
「僕を殺さないの」?・・って、
雪女は本当に呆れた顔で・・
そう言って僕に息を吹きかけた、
すると
時間がまた動きはじめた・・
雪女は次に来る日を指定しなかった!
「どうして」?って聞くほど
今の僕は野暮じゃなくなっていた。
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